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涼やかな風と

綺麗な

鈴虫の鳴き声

そして大きな

花 火



 か き ご お り 




「美味しい?」

そう聞くと、笑顔で思いっきり頷く鈴音(りんね)。

「うん。いちご味凄く美味しいよ。」

「良かった。」

キミのイチゴのかきごおり。

ボクのブルーハワイのかきごおり。

赤と、青。

なんだかちょっと、面白い。


どの屋台も味なんて・・同じだけれど、鈴音と食べるかきごおり。

二人で食べる、かきごおり。

とても美味しい。



ふと、あかい汁が頬についてたのが見えた。

くすっ。


手で頬のかごおりをすくう。

驚いた顔の君。

「かきごおり、ついてたよ。」

そう微笑むと

「ありがとう。」

だけ呟いた。



「まだまだ子供だね。」

っていったら

ムッ。

とした鈴音。


「べー」

そんな仕草も子供に見えて、可愛い。


「あれ、舌赤いね。」

そういうと、鏡で確かめる鈴音。

「ふふっ、本当。じゃぁ、直人(なおと)ももしかして・・?」

もう一度笑いあった。

「せーのでいい?」

コクリ。

「せーのっ。」



「「べー」」


赤い舌と

青い舌

見せ合ってから、ふいに笑いがてできた。


そんなトキも愛しくて

きみがすきだと、確信してしまう。

好きなんだなぁ。



トントン。と肩をたたく。

振り向くきみとともに

大きな花火があがった。



つめたいけれど

あたたかい。

そんなキスを花火とともに、キミにおくりました。



「キミが好きだよ」








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ノブチンさまとゆうかたが書いた詩に

またまた小説が思いつきまして・・

ノブチンさまの詩を、文に変えてみました。

もちろん、許可は取ってありますので

他の方は駄目ですよ?

しかし、本当文才ないなと思ってしまいます。

ノブチンさん、御免なさい。

ノブチンさんがよければ、お持ち帰りください。

では、これがノブチンさんが書いた詩です。


かきごおり


お祭りで買った

赤い氷

青い氷

きみと一緒に食べました

赤い舌

青い舌

「べー」と見せ合ってから

つめたいけれど

あたたかいキスをしました




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